歩道でなにか感じて、戻ってみたら黒にオレンジのやつがいたのだ。*1葉脈に沿ってていねいに中心から半分を葉っぱを三日月カーブを描くようにかじっている。のこり半分をオレンジの脚で持ち直してもぐもぐと。ついにさいごの一口ぱくっとこの世は消滅したのだ。
*1:後で調べたらセスジスズメ蛾の幼虫
口紅を探していたら、カウンセラーの人が相談に乗ってくれて、お化粧してくれた。鏡の中のわたしの唇は、いつものラインではないところ、0.1ミリほどを外周りして通ったり、内側に引いて収めたりして象られた。このままの形でずっといたいと思ったのだった。
ノッティングヒルの恋人を見た。部屋でマロンケーキの切り落としを食べながら。いつもならノwッwwティwングwヒルwww と、こう思うところだけれど、今日はそんな風に自虐的に笑ったりしない。それが今日のわたしとの約束だ。いつもなら午後のロードショーでスパイ・サスペンス・アクションを見たりする時間に。あ、ジャッキー・チェン!あるいは、なんだスティーブンセガールかなどと思っているであろうこの時間に、ノッティングヒルの恋人を見た。おねいまん誕生日おめでとう!
私が好むメタファーは読者がそれが比喩だと気づかないレベルのものだ。物語に夢中になって物語の行き先ばかりに気をとられてその背景を冷静に分析したりしないで済むような。そして本を閉じたときにあるいは思い返したときに、気づくのかもしれない。人生に直接関係する何かの隠喩だったからこの物語に夢中になったのだと。そのようなメタファー 隠喩 だと、力強く威力を発揮する。 カズオ イシグロ
カズオ・イシグロのインタビューを聞いてたら The Remains of the Day(日の名残り)は単に昔のイギリスの執事の出てくる時代小説というわけで書いたんじゃないんですと言っていた。わたしはそこが気に入っていたので驚いた。昔のイギリスの執事の出てくる時代小説。アンソニー・ホプキンスのと思っていたから。でもよみかたとしてはそれでいいんだって。(つづく)
クロード・レヴィ=ストロースに取り上げて名付けてもらえる。と喜ぶものたちは、意外にも精霊や元素たちの棲家であった。風は野から野に吹いて日本中に知らせる。頭がよくて、優しいひとがここにくるよ。