「血の轍」 を一気読みしてたら物語の舞台が、桐生だった。あああああまた桐生~~。あの関東平野のドン詰まりの山山に囲まれた、惡の華の~。わかるぅ桐生ならではのあれ。閉塞感。*1そおうなのよ。桐生は「だがん」ていうのよ。足利は「だがね」なのに。ちなみに佐野は「ださ」で茨城に行くと「だっぺ」。太田は「だいね」すごく近い町同士なのに違うのよ。
考えてみても、わからず。いったん諦めて、別の場合を考えていると、それらよりもっと前に考えたことが当てはまることに気づき、このかけらって、このパズルのピースだったのか!と知る。本体に出会うとまだ知らないうちから、先に手にしていたんだなと。
品番を読み上げると、クロス屋さんは鉛筆で壁に書いたのだった。ああ来てくれてよかった、今日やろうと思っていた、と言ってくれてわたしはとてもうれしかった。あちこちの面が違うから面倒だし間違えやすいな、図面には描いたけど大丈夫かな、きっと今だこのタイミングだという予感に従って行動した結果であったので。
大きな壁掛け時計が壊れそのまま時計の無い生活。そうしたら意外なほど心地よさ。無支配ってかんじの国。時間はわたしの腕につなぎとめられている。春の野に逃げ出したくて羽をばたばたせている。非力でか弱き精霊。
寒いので湯船にながく浸かって聞いていた。それは炭酸のはじける音の一粒一粒。流れる水の渦の回転。タイルに落ちるシャワーの響き。似ているけれども違うんです、わたしたちは。リッスントゥーミー。