もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

鮮烈

一行でその世界に誘われてしまう。この感覚はこれまでのどの経験にもないほど。

小鳥たちの川は、すべての果物に流れこんでいた。魚たちは艶やかな枝葉に見守られて夜明けを迎えた。根たちは地下で絶えず目を覚ましていた。根、根、根、もっとも年老いた根も、もっとも小さな根も。彼らはあの腐植土の海のなかに、時として星の破片を、あるいは黄金虫の都市を見出だした。

 

グアテマラ伝説集 (岩波文庫)

 

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春嵐の妖術師たち