もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

小屋

そうしたら小屋を壊そう、ということになっていもちんが波板を剥がした。屋根部分。母がちょっとまってね、と言って塀の向こうから屋根に覆いかぶさっているピラカンサスをのこぎりで切った。幹の太い部分。おねいまんはジンジャークッキーになって見てた。

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ぱんてはじけてとびちるやつ

 

元々

絶対的なものが、やけに何気なく優しく支配しなくて、片隅にただあるようなものであったために気づかなかった。なぜ。疑問を持つことが物事や自分を批判的にとらえるきっかけになるとは限らないのだから、とうべしいず。知ることが日常へ脅威をもたらしたとしても、守りたい日常もわたしたちにはなかっただろう。

                    

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              ぬったりおりたんだり

香気

パイナップルのかおりが満ちている畳の上に、座布団を二つ折りにして。白檀と金木犀と菊と竜胆。混じってゆくその中に。びゃくだんときんもくせいときくとりんどうそのなかにわたし。

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秋のいいにおい

 

白道

無言で石の汚れをこすって落としている。この石の外柵ができた時、わたしは小学校3年生だった。そのあとこの石をしみじみと思ったことは別段なかったから、3年生のころの記憶の次は今この時になる。そんな思いに速さを掛けたら道が現れた。魔法のようだ。

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前に後ろにできるもの

 

伝心

お葬式も終わって、わたしひとり帰りついた部屋で真剣に話しかけたらテレパシーで返事がきた。お母さんのなんでも素直に言うところが好きだった。だからそこをずっと守ってきんだ。って。そうだったんだね、お父さん。わたしやっとわかったよ。って伝えたら、だいじなんだよーーって気持ちでぎゅっーとされた。泣いちゃったよ。

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大根の芽が出たよ