わたしの使命は読まれること。直立不動で熱視線を送り続けたかいがあり、ついにバーコードを潜り抜けアルトに乗ってやってきた。ぱらぱらと数分めくられる緊張感。あくる朝。おねいまんは、玄関先からお布団の周りに散らばった図書館の本達に言った。いいよ。ひとでのようにそこにいて。
わたしの使命は読まれること。直立不動で熱視線を送り続けたかいがあり、ついにバーコードを潜り抜けアルトに乗ってやってきた。ぱらぱらと数分めくられる緊張感。あくる朝。おねいまんは、玄関先からお布団の周りに散らばった図書館の本達に言った。いいよ。ひとでのようにそこにいて。
わからないと思うことが次々に増えて増えていく。なんでもわかっている確信があった子供のころから比べると。人が生きる意味ってこれなんじゃないの。人生は謎へ謎へと向かう旅なんだよ。
朝の食器類を流しにのこして出かけてしまった。夜は夜で作って食べた。フライパン、なべ、お皿それぞれ二組ずつ。春なのに寒くていやと思いながら、やかんのお湯を少し浸したスポンジで順番に洗っていった。蛇口から出る水音の長さで思い出した。誰かと暮らしていたことがわたしにもあった。
とても好きで大事に思うひとが無職だったから、同じくらい好きなラーメンをわたしは食べませんと願掛けした。だからお願いします、このひとの良いところがたくさんの人に伝わりますようにと。5年後よい仕事が見つかり、その10年後まあ今だけど、たくさんのコメントに囲まれるYouTuberになっていた。