ミスにミスを重ね、もうしないでねって言われた時にはすでに首の皮一枚で、わたしの顔は180度回転して、胸のあたりでさかさまに揺れてた。そしてまたしてもやってしまったおんなじタイプのミスは心臓1ミリのところまで迫っており、危機一髪状態になっている黒髭。この黒髭は基本反省をしないため、自信を取り戻せず、結果、こうやったらいいよって他者のアドヴァイスに首をかしげながらも身を明け渡してしまう女である。であるのだが、今回は首を定位置に戻し樽から這い出た。

ミスにミスを重ね、もうしないでねって言われた時にはすでに首の皮一枚で、わたしの顔は180度回転して、胸のあたりでさかさまに揺れてた。そしてまたしてもやってしまったおんなじタイプのミスは心臓1ミリのところまで迫っており、危機一髪状態になっている黒髭。この黒髭は基本反省をしないため、自信を取り戻せず、結果、こうやったらいいよって他者のアドヴァイスに首をかしげながらも身を明け渡してしまう女である。であるのだが、今回は首を定位置に戻し樽から這い出た。

あんなミスしてよく会社これるわたしなら恥ずかしくて生きていけないって思う二十年くらいむかしのわたしに教えてあげたい。大丈夫なのよって。恥もふりきってしまうと。席を立って廊下に出てふとブラウスの袖がふわって揺れるのを見て、花みたいだなって思った瞬間にわたしはその花になってしまった。家に帰りグラスにごり酒を注いて白いなあって見てたら水墨画の世界に秒で移動。目の前に太い二本の線、これはいつかの養老の瀧だ。

改札を出て帰り道を、なんとなく目を閉じて歩いてみたら、5歩でこわくて目を開けて前を見てまた、今度は6歩。見通し良い一本道を目に焼き付けてもう一度数えながらすすんだら10歩、10歩、いつもより大きく手を振って、15歩までいけた。眠っているような瞑想しているような歩行。今朝は子供のころのアルバムを開いて、よし頑張るぞって出かけていった。こうして帰ってこれたことをうれしく思う。

皮膚の下に細胞があって細胞の中にまた小さな世界が広がっているだなんてと思いをミクロに馳せながら、湾を見下ろす高層ビルから対岸を眺めると、スカイツリーを中心に首都の全部がこの目に映る。きっとこういうことだろう、そばにいると見えないことが遠く離れると見えるって。あなたがそこにいるのを見守るためにわたしが星であることの意味も。

電車の中でA3を半分こに折って電気配線図を清書しているひとっている?そんなひと。はいここにいますもちもちおねいまん。フリーハンドでも丸のテンプレートを使って描いたみたいな丸、そして消えるペンで書いて消してフリーハンドでも直線。引き出し線も45度の角度ではないのだがとりあえず引いて、あっ、とペンケースがひっくり返ってゼムクリップをぶちまけてもそれは、布サブバックの中。セフセフって安堵しているひとって。

スタジアムの席に腰かけて相対する正面は外野席。みんなユニォームを着ていてオーーと声出ししてるオの巨大さにびっくり。ふだんはオはメイリオ10.5で見ていることがおおく、たまに18とか24とかにして、ふふん大きい、と満足している程度であったわたしとっては、見慣れない、くらべものにならないほどのオ。もしかしてヲ。接続詞的な 右へ傾きながらグラウンドに飛びだしてゆく。

ヤドカリが友達のおうちに行こうと。会えるかな、会いたいなって月夜の晩に。あいたいね、会えるかな。移動してしまうけどきっとね。つむじ曲がりのおうちのさきっぽから、渚を揺れる波波へ、どでかい貨物船へ、そしてオリオンの腕へ、ハリー・パーチの音階でみちしるべがうまれる。*1

あがた森魚のホームページから「オリオンの森」を購入したらジャケットの黒の森の背景部分に銀色でサインが入って届いて飾ってる。なんかさ、アメリカから日本に帰ってきた気分、んまあね日本にいたけどさ、この世界に戻ってきた気分だね。
*1:(オリオンはいち狩人だから彼のいるところには当然森が広がっているのである。)