L・M・モンゴメリの「ロイド老嬢」を読み、主人公の頑ななところがあまりにもいとおしく同じように頑ななうちの母のことも変えようとしないことに決めたその翌日、母自ら「病院へ行く」と。2年も拒んでいたのに。そのあとこの本を貸したら読んでとても気に入ったよう。
助けてくださいと世界の中心で少年が愛を叫んで、命の尊さが輝きを放ちながら青白き日輪となり、暗く暴力的な世紀末の名残りにとどめを刺した。なお冗談だろうと嘲笑するも己以外の誰もが洗い清められてゆくなかでは抵抗むなしくそれより先は光の中で暮らすよりほかはなかった。さようなら、激シイ痛ミ。
西の空に垂直に沈もうとしている三日月を見ていた。小窓越しに。袋から食べているとろろ昆布。今さっきのことに加え何年も前のことも蒸し返しながら仕事のいらいら。それらを一瞬にして翠の流れ星が大きく尾を引きながら持ち去った。
どうしてなのかなわからないなと結論付けることをやめることにした。そのあとで理由を知った時に、ああそうだと思ったそんな気がしたと言うわたしだから。それは誠実さ立ち止まることよりも、直感を想像に変えて時を進むのを選ぶということ。でもこのことに関してはもうわからないふりはしなくていいと思う。愛しているのだから。