もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

保護

負けて泣く。もっと努力し勝利をつかむ。と誓いをたてた人の背面に金色の道がうまれる、その瞬間を見た。翻ってもちもちおねいまんの場合。負けてでへへと笑う、そして忘れる。彼女の足元に道はなく広い野ッ原をくるくるとさまよっている。今日やっと見つけて保護したのだった。

しかもそこは、こんな雪野原だったのです

 

羨望

夜、国道を一本入ったところにすてきな建物があった。カナダの林の中にある美術館みたいなイメージの。手前には半透明の光の小屋もある。林の直線とスリット窓の光がそろっていて、ばらぱらとページをめくるように通り過ぎてゆく。夢。調べたところそこはいすゞ自動車の家族寮なのだった。

ゆっくり通りすぎてゆく

 

家事

ストーブの上で煮炊きする。ホイルを三重に巻いて魚も焼いてしまう。何か作って、洗って、ごみ捨てて、水切って、歯磨きして、やかんでお茶を入れて、ついでもパスタもゆでてしまう。洗濯機もまわしてしまう。その音を聞きながら、果物をむいて、そしてまた洗ってを繰り返し一日がなんとなくすぎていってしまう。

さぼてんにすごく小さな花

 

代弁

一番感激したのは生井子華の篆刻作品、ではなく書。漢字が好きで歩み寄り話しかけた彼のことを漢字達もまた好きになったのだなと感じる書を見た。漢字達は大陸を渡って千数百年。日本になじんだとはいうもののその間に言い尽くせない秘めた思いはたくさんあった。そんな漢字達のアドボカシーのために真心を尽くした彼の書であった。

秋の名残り

 

試験

「手すりは降りてくるほうの利き手を優先に取り付けする」の一文。うんそうね。これは山道での優先と同じね。あの群馬の山の風景。そういった人の横顔。坂の上に広がる新緑と空。忘れたい忘れないあの道につなげてまで覚えようと必死な姿を、セリカの助手席から眺めているわたし。

四択問題

 

目的

西日がまぶしくて運転困難状態。でもきれいだ。死後の世界で神様が「あなたはあの日あの時あの場所で運転中すごくまぶしいということを体験するためだけに生まれてきたんだよ」と言う。ええっ人生の目的ってそれだけだったのわたしの人生の目的って。 

みてみて楳図かずお先生のコスにした