Yチェア
先日インテリアショップの女性と話をする機会があった。
彼女の話が一段楽したときに、
「このお仕事はもう長くしていらっしゃるのですか?」と尋ねたら、じき10年だという。
結婚前は全く別の職業だったが、インテリアが好きで、子どもの手のかかる時期をすぎたので、今の仕事をしようと決めたのだという。
「その当時(結婚する前)は男女雇用均等法もありませんでした、今とはほんっとうにぜんぜ・・・ん(略)(笑)」なんて話してくれた。
ちょうどそばにYチェアがあり・・・
http://www.kiwi-us.com/~mh-unit/furniture/carlhansen/ychair.html
「結婚を機にYチェアを購入して、10年以上使っているんです」と彼女は言った。「デンマークの家具ですが、輸出先のほとんどが日本なんですよ。」
わたしのYチェアに対する印象は・・・日本家具界の中のルイ・ビトン・・・って感じであんまりいい印象ではなかった。*1けれどもその女性の印象とこのYチェアのイメージが重なったからかな、これはとても生きている感じがする椅子だな、って思った。
*1:だってインテリア雑誌のお宅拝見記事を見ると必ずこれなんだもの。しかもほんとに数十年前からずーーーっと、ずーっとこればかりでますます最近こればっかり。この家具が悪いわけじゃあないんだけど・・・
たぶん誰たちが
「だれかたち」が何かを変えてくれたのだと思う。法が道をつくったのかもしれない。でもそれだけではなくって・・・こういうわたしより年上のたくさんの女性が道端に落ちている尖った小さな石を拾いながら自分のポケットに入れてくれたんだろうな。