2017-06-24 硝子 大きなウォークインクロセットに小抽斗がたくさんあって、光は天井から差し、ちりひとつない白い部屋。彼女はそのうちのひとつからいちばんぴったりな文節を取り出して、ガラステーブルにのせた。相手の反応を見ながら、さらに小さく仕切られた小抽斗に迷わず歩み寄りて的確だと思うものをもうひとつつまんで添えた。輝き合って目を離せない。