もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

経路

サボってばかりで必須科目を取らなかった人生だけど、そのあいだ素手で穿ち荒野に毛細血管ほどの流れができた。血脈は途絶えるが水は流れる。本流から外れたわたしは、いつしかわたしたちとなって流れている。この筋道はやがて巨人の赤子の指先を動かすものとなる。

春の小川

 

 

 

花形

毎晩22時から始まる道路工事はもうずっと夏前から続いているが、ここにきて本格的な仕上げ舗装がはじまった。年配男性作業員が若者に小さなやかんを手渡す。路面に出た丸いふたの周りにドロドロのアスファルトを注いてシールする作業である。年配の男性はほうきであっちを履きながらも時折そっちも見ている。

強い風の吹く丘で

 

目標

大寒波がくるので18:57分にお布団に入って21:15に電気を消した。そして9:00に目が覚めた。この冬の目標はたくさん寝ること。目標がらくらく達せられた後は自由。化粧品と食料を買い車でかつ丼弁当を食べ図書館で仕事し本借りてBOOK・OFF2件をまわりお寿司を食べ帰り着いて髪を染めながら爪を切り家事をした。テレビのケーブルを1本買ったのでこれからは寝室で本を読みながらテレビも見られるようになる。

なるべく光があたるように

 

鳥居

これだと、そこがあれだとわからないかもしれないんじゃない。と言った。あるいは、そこがあれだとわからぬやもしれざらず といったのかも、そのころならば。兎に角懸念はあった。こんなかたちにしてみんなにわかるかなと。でもつくれないのだからしかたないよ。でもいつかは神社の前に建ててあげたいよこの文字を。

のちのしなもんである


 

御籤

年を越して晴天の続く冬空に映える木々の枝は白く一本一本がくっきりとしている。歳を取る美しさは、こういった包みせぬ状態へむかうことなのかもしれないと見上げながら歩き、昼なお暗い森へ差し掛かった。むこうより駆けくるものあり。まっしぐらにおねいまんの足首を噛む。こいぬが あらわれた・たたかう・にげる? 

高い木に登る