2006-03-27 温泉 その銭湯は相当に古くロビーに一歩入ると真っ暗である。知人は言う。「はじめは西と東の小さな入り口しかなかったのです。最近正面の壁を広く開けたんです。」ふと見ると四間ほどの大きな玄関口。向こうには山が見える。 扉を開けると真っ暗な中に学生が蒲団を並べて眠っている。次の部屋も、次の部屋も、また次の部屋も・・・・。 「入り口に‘衣’って書いてあるところは宿なんですよ。」