もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

重力

もしもちもちおねいまんが17歳であったら「あたしはー人を信じることなんてでっきないってゆうか信じないようにしてるんだけどー」って真剣十代しゃべり場に出て熱く語るためにエントリーシートをもらって記入するところなのですが、人を信じる信じないの話を聞くと、それは個人個人の考えでひとりひとり異なるものなんだから尊重すべきだと思いながらも「んーでも」と何かを言いたくなってしまう。けれど実際には口にしないで心の中で「でも」「でも」「でも」・・・でもって、デモ?という風に「でも」で考えと考えを繋ぎその考えの長さを繋ぎ合わせてゆくのだが、それはちょっとの時間で途方も無い道を作り出してしまう。
途方も無い長い道は「強きG」で私の足をぐいぐい引っ張ろうとするので、仕方なしに「でも」という唇をかみ締めてもちはもち2号に乗るのである。赤い自転車もち2号に乗ったからにはペタルを踏んで前に進めなくてはならない。左右のバランスをどうにか自分でとって、減速したらまたこぎこぎしなくてはならない。赤い自転車もち2号にのっているといろんな景色が通り過ぎる。そして「信じる」とか「でも」で出来たGの道の上が唯一信じられるものになっていることさえ忘れてしまう。