もち号で朝聞く音楽はNHKFM朝のクラッシックと決めていて、今日は何かなとアンテナ・ボタンを押すもちもちおねいまんに流れてきたのはなんとジャズだった。古めかしくて聞いたことがあるメロディーばかり。ルイ・アームストロングだ。わたしが彼の歌声を確認するかしないかのうちに、彼は声の響きで草原と雲を生み出し、林に若葉を茂らせ、ラバと荷車を用意し、わたしの心へ向けてまで走らせるための小道さえも引いた。ピアノのある小屋は薪ストーブとひとり掛けソファーがあってコーヒーの香りが漂っていた。
瞬時に様々なことをやってのける 彼は歌手だ。
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