たてつづけに二人から結婚の報告を聞いてわたしはびっくりしたのだ。会社をやめてしまう＝*1もう会えなくなる、ことが寂しい。それだけでもう胸がいっぱいになるほどのニュースなのに
・実は相手はこんな人で
・相手の親はこういうふうに言ってて
・上司からはこんな風に言われて
・でね、これからの予定はこうで
・結婚式はいつどこでどのようにしようかと思って
・ああーっと、ところでもちちゃんの予定は本当にないの
・えーほんとにほんとにないの？
・えーーーっ ざんねーん。。。
・そうそう、新しい住まいはここなの。
・近くに来たらいつでも遊びに来てくださいね。
･･･って言われると、うん、うん、ふうん、うん、うん、うん、うん、うん、へえ、あ、うん。としか答えようがなく･･･。二人とも会話が途切れたときに、なにか相手が喜びそうな質問をしてあげたいと思うけれど、言葉が浮かばない。（ほんとうに今日のあなたはわたしの知っているあなたなんですか？なんか今日は全然別の人みたいだよ。念のため聞くけど中の人もいつもと同じだよね？）としか。
悲しくなるのはたぶん嫉妬なのだろう。･･･としばし考えるけれども。結局わたしは、彼女になり代わりたいわけではないなあ。*2
何か･･･心に引っかかるものがある。もういちど彼女の言った言葉を振り返る。
・近くに来たらいつでも遊びに来てくださいね。
うん。
これは、親愛なる未来のわたしたちのためについた嘘。
・・・
