もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

そして

彼女は泣いた。
どんなに生意気に大人っぽく振舞おうとも、結局、うえええんって泣いた顔が一番大人っぽかったよ。*1







・・・

*1:きのうのつづき〜芋たこなんきんの話。お見舞いに来て今日の授業の内容を教えてくれた初恋の男の子タカハシくんに思い切って眼鏡のことを聞いたら、「あれ?めがねなんてかけていたっけ?」といわれてしまう彼女。夕刻母親代わりの「おばちゃん」に「タカハシ君はわたしのことなんて何も見ていなかったんだあ」・・・と拗ねて言ったら、おばちゃんに「それはちがうでしょう」って言われてしまう。「タカハシくんは見ていてくれたんでしょう、本当のアキちゃんのこと」って。手渡されたタカハシくんの牛乳(彼のお家は牛乳屋さんなのだった)の瓶を両手に持った彼女の目からはなぜか涙があふれてとまらないのだった。目の前が曇るのでめがねをそっとかけてみる。かけてみたけれどもやっぱり前が良く見えない。「あれ、悲しくないのにどうして涙なんか出るんだろう・・・」と泣きながら言う彼女。