もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

ぶどう味

秋冬眠の準備中、くまがりすと話している。
「こうやって手のひらに山葡萄を擦り付けて、眠るとよいのですよ りすさん。冬眠の間、ふと起きてしまったときには、手のひらを少し舐めるのです。そうすると甘くて良くてまた春まで眠れるのです。」


雪が降り 一頭は穴に もう一匹は木の虚の中に。


りすは、手が小さいためかよく目を覚ますためか、起きる度にちょっと舐めてちょっとなめてを繰り返したら手のひらにぶどうの味がもう全然なくなってしまった。そこでくまの眠っている穴に行って、ちいさな舌で大きな手のひらを舐めたらくまは目を覚ました。

「あ、くまさん。ちょっとだけ舐めさせてね。」
「うん。」

これはなんて話だったかな。


・・・