もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

さようなら小さなきみ

亀の背中にこんこんがのってこんこんの背中に青い小鳥が乗って進みます。時々風が吹くたびに小さな小鳥は空にふわりと浮かび上がるのですがでもまだよく飛べない小鳥なのでした。
たどり着いた先は亀の池でした。亀はまた池の中にもぐって過ごすのです。
亀と別れたこんこんはこれからどこに行こうと思いました。青い小鳥は、あの山に登るんだ上るんだといいます。それはとても高い山なのでした。そして青い鳥は以外にわがままなのでした。こんこんは少しずつのぼりはじめますが道はだんだん険しくなり、霧が出て雲を抜け道というよりほとんど崖のまさに命がけの旅路なのでした。
青い小鳥はそんなこんこんを応援しながら飛んだり跳ねたりしています。こんこんは足を滑らせて木の枝にしがみつきました。が次の瞬間手を離してしまいました。そのとき大きな影がさっと横切ったかと思うとこんこんと青い小鳥は青い大きな怪鳥にしっかりと捕らえられ風の音とともに空に高く舞い上がりました。そして大きなもみの木の上の鳥の巣に落ち着いたのでした。じつは怪鳥は小鳥の生き別れの母鳥だったのです。母鳥は小鳥とこんこんを抱きしめて眠りにつきました。安心したこんこんは急にさびしくなって、二人の眠る巣をそっと抜け出しました。そして星降る夜を歩きはじめました。
大きなもみの木が全部みえるほど離れた頃、やっと振り返ってこんこんは思いました。
さようなら小さな君また会おうねいつかきっと。


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