もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

長い文章を書いた後

掃き出し窓カーテンは開け放たれ外には白木蓮が咲いていて、花にらが咲いていて、空は青かったか白かったか覚えていないのだけれども、白いじゅうたんの上に足を延ばして手を突いて座っていた。
足はこんなふうに上から見ると短い。鏡で真横から見るとながいのに。しかたないねえちょっと斜め上から目線というのはあまりいいことないのかもしれない。

水木しげるの本を読んだ。水木サンの幸福論 妖怪漫画家の回想。図書館でかりたもの。たとえば妖怪ぬりかべが立ち現れたら、そのへんにある木の枝でかべの足元のほうをささっとやると、消えるのだって。夜道でべとべとさんに後をつけられたら、べとべとさん先へお越しって言ってあげればいいとか。人生の困難とそれを乗り越えやり過ごせる呪文があったらいいのに、と思う。歴史の中で「神」が登場するように、一般的な人生の中では恋人という名の唯一神が現れる。

そしてご飯に梅干を入れてのりをまいた、おにぎりを食べてた。石油ヒーターをテーブル代わりにお茶を飲んだ。桜の地面はこんなふうに真っ白だった。何もかも解決するなんておもわないけど、とりあえず春だ。背が茶色で腹がオレンジのかわいい小鳥がちらちらしている。ひとりピクニックみたいだ。*1

・・・

*1:今こうして思い返すと