2012-09-13 宵闇迫れば 日が短くなった帰り道を歩く。すれ違う人の顔はもう見えない。私の顔だって見えない。かさこそと手探りで唐揚げを口の中に放り込む。これはさっき立ち寄った蛍の光スーパーの超割引きで買ったもの。闇の中でわたしが唐揚げを食べていることを誰も知らない。たこ焼きを食べていることを知らない。スパイシーチキンを食べていることを知らない。 …