ベルクソンがラヴェッソンのことを称える文章を読んだ。それによると、ラヴェッソンの智は常に優美な姿、控えめな足取りで誠実にとあるところへ向かう旅をしていた。*1その道程には、ミロのヴィーナスもサモトラケのニケもあらわれて、あなたにならこの楔をお見せしてもいいと思ったのですわと、両腕を取り髪をなびかせて微笑みかけたのだ、という。
- 作者: アンリ・ベルクソン,原章二
- 出版社/メーカー: 平凡社
- 発売日: 2013/04/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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*1:二次元の額の中に生きるものの目にはそのようには映らなかったかもしれないのだが