2022-04-12 絶叫 高橋弘希の「送り火」をしろばんば的な思ひ出物語だと読んでいた。電車の中で。それらの情緒的な一文一文に機能が備えられているとも知らずに。いつの間にか乗せられていたのはローラーコースターであった。絶頂の怖さに、まったく取り繕えない偽善的なわたしの顔が鬼に変わって、叫んだ。落ちて終着の脱力感。そこは地獄と煉獄の境目で、ここから先はお好きなほうへ。その誘いは本を閉じてもついてくるのだった。 いちごをつかったお彼岸の何か