悩みって大きいも小さいもなくてなやみは平等に悩みである。綿毛布の形をした悩みが風にあおられて去ったように、ある過去部屋の古カーペットをベランダに出してほこりを払った時去ったあの貧乏神のような何か。それは悩みの三本の転々々だったのではないか。実存として風に連れ去られた髪の毛たち、今ものこされたりっしんべんとひよめきよ。
悩みって大きいも小さいもなくてなやみは平等に悩みである。綿毛布の形をした悩みが風にあおられて去ったように、ある過去部屋の古カーペットをベランダに出してほこりを払った時去ったあの貧乏神のような何か。それは悩みの三本の転々々だったのではないか。実存として風に連れ去られた髪の毛たち、今ものこされたりっしんべんとひよめきよ。
今年の休みは年賀状も仕事もやらない。自分を変える。変えられるのだろうか果たして、あとまわしの癖を。作戦としては仕事の余韻のある今から寝ずに三つの残りを片付けてしまうことである。無言で余力で丑三つ時にやり遂げた。くしゃみをしたら右の目と鼻が痛くなってしまった。鏡を見たら半分だけ泣いているみたいだった。ごろんちょしてハッとし、ごろんちょしてハッとしするしぐさがもうできなくなってしまったではないかと、風邪をひいた猫の恨みの顔だった。
オーケストラの演奏をはじめて聞いた民衆は驚愕した。これまで音楽は丘の上を流れてゆく風ように耳で聞くものだと思っていたのに、劇場内に嵐や海が音で象られて押し寄せてくるの。光の中に心の声をきくの。そしてこんなことができる音の創造者が神ではなく我々と同じ人なのだったら、革命だってきっと。