いしぼうし
ドラえもんの道具で心に残っているのは「みえなくなるめぐすり」と「いしぼうし」。みえなくなるめぐすりは二種類あって、目薬をさすと相手が見えなくなってしまうもの、と、もうひとつは、相手から自分が見えなくなってしまうもの。
いしぼうしはベレー帽みたいな石みたいなぼうしで、これをかぶった人は相手から石ころみたいな存在に見られてしまうというもの。*1
今日図書館で閉架の本を出してもらっている間カウンターの前で立っていたら、隣のカウンターに「すみません、あのー誰だったかな名前が・・・」と司書さんに話しかける女性が。「さとう・・・料理家の・・・人生の話もする人で・・・ちょっと名前が・・・」司書さんはしばらくコンピューターの画面を見ていたようなのだけれど「さとう」はたくさんいるらしく出てこない。わたしの本も本棚の奥深いところにあるのかまだ出て来ない。雨降りの夜の館内にはあまり人もいない。
女性「さとう・・・ハツ・・・」
(ああ、惜しいのに・・・でもここは、司書さんに任せるべきだ、でも研修中の大きな名札をつけている・・・、それにサトウだと検索数がヒットしすぎてしまう、スープ、重要なキーワードはスープだ。と思いながらわたしは石ぼうしをかぶったふりをしていた。)
女性「はつ・・・」
もち「め・・・ 」
女性「はつめ。そう。ああ、良かった・・・。」
目があってしまった。
ちなみに絵は白こんこんの瞳に映っているこんこん
*1:たぶんこれを考えたのは笑うせえるすまん担当の人だと思う。