もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

ペーパークリップ

棚の紙箱から掴まれ一番上の引き出しに眠っていた僕は、蛍光灯の青い光を受け銀色に光りながら、時が来たことを知る。
まっさらなコピー用紙を挟みながら僕は彼女を見上げる。
彼女は僕をじっと見つめる。



(今まで、あなたのなかまは、たくさんここから出発していったから
今頃はきっと、どこかにたくさん集まっているのだと思うの。
どこをどうやってだれのところへゆくのか、それは分からないけれど。
さあ、時間よ。
あなたを必要とする誰かのところへ。
そして願わくば…いつか、立派なやみくろよけになってね。)



僕はきっと戻れないだろう。
きみの幸せを祈る。


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