もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

くもり空

郵便局でポストに頼まれた手紙を落とし、インクジェットを300枚。絵入りの年賀状を自分用に別に50枚買った。靴磨きとカーテンレールサンプルを入れるケースとイチゴ味のソフトキャンディ−を100円ショップで買った。
あめを噛んで飲み込みながら屋外に止めてある車たちを見てまわった。奥から店員さんが出てきて顔を見たらくるますきーな感じだったので話して、結局90年代車のは良かったねー的な話をして見積もりをしてもらった。もち号はその間ずっと待っていた。査定のためにボンネットをあけたらラジエーターの水が空でしたと言われた。エンジンから漏れています、とにかく毎日朝開けて見て会社から帰るときも見てペットボトルに水道水でもいいので持ち歩いて入れてくださいね、と念を押された。かわいそうなもち号、えらいもち号。水がなくても止まってしまわないなんてありがとう、ともち号に感謝した。そしてこんなふうに条件付で感激することは間違っているかと思った。14年ただの車でいてくれてありがとう、好きと言いなおしたりした。・・・・それもどうなんだろう・・・。
真っ黒な冬のコートももう15年も着ている。寒いけどコートがかわいいから、いっかーみたいに乗り切ってきた日々、コートで隠れちゃうからビデオをパジャマで返しに行っちゃえーみたいな日々。プラスマフラーと手袋で風邪もひかなかった寒い日。そんなふうに意味をつけて特別に感激したらそれは重荷になるだろうか、コートにとって。ただすきだというのはわけもない。すきといったら驚くと思ったからあれこれ理由をつけてみた、ただそれだけ。それは目玉焼きがやけるの、すごーいみたいなことかもしれない。でもきみひとつの片目玉焼きはどう見てもやっぱり奇跡だ。

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