朝ごはんでもない昼ごはんでもないご飯を食べていた。ごはんはあつあつでひじきは冷たかったのでお茶碗の中で混ぜてちょうど良くした。なんとなく、「かみさまなんかいないな」。と思ったら悲しくなったので、マキバオウ気分で食べた。チャイムが鳴ったのであわててティッシュで涙を拭いてどうぞと言った、どうぞ開いています。
こんにちはと入ってきたのは女の人ふたりで、食品偽造問題についてどう思いますかと尋ねた。よくわからないのです、と答えた。すると手のひらに革の本を乗せ一節を読み上げてくれた。驚きながら、「いるぜ」と思った。でも願いをかなえたり試練を与えたりとかすることはせず、ただ居る感じだろうと思った。
