昨日テレビで本田美奈子が歌っていた。彼女が歌をうたうと左右に裂かれた空間の抜け殻から新しい世界がうまれいづるようだ。
「つばさ」という歌に
雲の中で わたしと つばさを重ねよう
というフレーズがあって、何と何がどうやって翼を重ねているのだろうと思った。
手塚治虫の描くアニメの鳩みたいな鳥が雲の中で「タッチ！」って感じで羽と羽を合わせているのかな、ディズニーのカラスみたいに肩を組み合っているのだろうか。天使が抱き合って羽の十字架みたいになっているのだろうか。
真似て歌う。
にぎやかな場所で何かをしゃべっても、周りのざわめきといっしょに溶けて相手に届かないくらい小さなわたしの声と、彼女のキレイな声が重なる。なんだか特別な力を手に入れたような気分になれて泣ける。
・・・
