去年の年の暮れ。真っ暗で重くてもうここにわたしの居場所はないのだと感じながら夜、いまは遠く離れたもち号*1に泥だらけのプランターを積めるだけつんで事務所をあとにした。そこには枯れないアイビーとパンジーとその種が埋まっていたから。
そしてプランターで冬眠していたかえるが出てきてずうううっと椅子の上にいた。お互いに再会を喜んだ。*2冬眠から覚めたということは、春なんだーと気づいて、服の入れ替えをして、古いカタログを脇に寄せた。かえるが日向ぼっこしている間、わたしは古本屋に本を売りに行って、買い物をして、図書館に本を借りに行ってかえる。読みながら眠って起きてまた寝る。
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