もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

さなぎ

いつものベンチには誰もいないのだった。風が灰色の雲を吹分けて白い道を作っていた。もちもちおねいまんはダウンの入ったコートをシュラフのように着て風に背を向け、温めて持ってきたお昼を食べていた。その後も、今夜はここでビバークすると考えながらじっとしていた。けれども休憩15分前になると走りだし、ビルの中に入るその手前でコートを畳みエレベーターに乗って行ってしまった。
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