もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

わたしたちはコロに育てられた

子供のころ慣れ親しんだ動物のパーソナリティーはどのくらいその後の人格の形成に影響を与えるのだろうね、犬と猫鳥と亀では違うよねえ、と姉妹で話をしていた。「うん、わたしたちはコロに育てられたよね。」
コロはオレンジ色×白ぶちの艶つやののら犬だった。コロは朝起きて玄関を出ると家の前にいて、一緒に小学校に行って、授業中は校庭の片隅にいて、お昼休みはみんなに遊んでもらって、給食の残りをもらって、わたしが帰る時はまた傍に来て、農道を歩き、歩道橋を渡り、家につき、母の自転車のあとをくっついて生協に行き、帰ってきてまたあしたという毎日を繰り返していた。
わたしが「コロー。」と呼べば500人の子供達の群れ縫ってぴゅーんとわたしのところにやってきた。撫で撫ですると興奮してごろんと横になって服従のポーズで手足を天に向けて*1しまい、やだちょっとーコロはーもーやめてよ、な感じだった。*2
おはようからおやすみまで・いつもそばに・目を見て・声を聞こう・きみはきみ・ぼくはぼくだよ は、ぜんぶコロに教えてもらったこと。



・・・

*1:おまけに先が赤い

*2:あんな優越感はもういっしょうがいないとおもう。