もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

ある日

その日は吹雪。こんこんは雪の夜道を彷徨い歩いていたのです。雪がやんで朝になって、向こうから来た白こんこんとぱったり出会いました。白こんこんはもちもち山にこんこんを招待しました。もちもち山の入り口は洞窟のようになっています。外に比べてそこはとても暖かいのできのこが生えています。花も咲いています。洞窟の中には螺旋階段のような道があって、くるくると上ってゆくと見晴らしの良い窓にたどり着き、真っ白な世界を一望することができます。もちもち山は白こんこん自慢の住処なのでした。そこにずっと一人で暮らしていたのでした。
ある日、ふたりは海に出かけました。冷たい海の陸の部分は氷河なのでした。こんこんは氷河の淵の部分に立って海を見ていました。歩いてきたペンギンが偶然転ぶと、大地はひび割れてこんこんの乗った氷河は切り離されあっという間に大海原の真中へと流されてしまったのです。しろこんこんは成すすべもなく立ち尽くし、大きく口を開け、なきました。

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