もちもちおねいまんと4枚の絵

もちはもちや おねいまんはもちもちおねいまんです

亀と旅する

そしてそして池の中から出てきたのは、亀でした。とても大きな亀はこんこんを背中に乗せて歩き始めました。日が暮れて夜になりまた日が昇り亀はどこかへ向かっているようでした。リンゴの木の森にたどり着いたとき、亀は歩みを止めました。一本のリンゴの木の根元には温泉が湧き出ていました。ふたりはリンゴがたくさん浮かんだお湯の中につかって疲れをとりました。よくあさ再び亀は進みました。こんこんは背中に乗ってすすみました。

(そのころ白こんこんは、こんこんのことを思いながら雪野原に座ってこんこんのことを考えていました)

たどり着いたのは真っ白な砂浜でした。真っ白な砂と海以外は何もないところでした。と、砂の中から小さな亀たちが顔を覗かせました。たまごからかえった小亀たちは波間に向かってゆきます。大きな亀は小亀の旅立ちを見届けるためにここに戻ってきたのでした。亀のいなくなった穴をこんこんがのぞくと、たまごがひとつまだ残っているではありませんか。こんこんが見守る中たもごはぱりんと割れて中から青い小鳥が出てきました。小鳥はこんこんをとても気に入りました。こんこんも青い小鳥をのことをとてもかわいいと思いました。

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