大切なことは、かたよらないで生きることです。と神主さんはわたし達の前で言ったのだ。かたよらないとはどういうことかといいますと、この現実の世界で毎日を生きることです。*1
青空にすがすがしい風が吹いて、足元には団子虫がたぶん千匹くらいいてもぞもぞと動き青いビニールシートの荒野を目指す。
わたしは一関係者として最後列の目立たないところに立ちひとり妙に感動して、肩をこうきゅっと寄せると力が入ってしまうから、これからはあまり寄せないようにしようと思いながら、でも現実世界は怖いんだよね特に今はとてもと思ったけれども、たとえば考えることひとつを例にとっても、あまりひとつのことだけに集中してブロンズのロダンのように悩みぬいたりせず、理想かもしれないけど一日30品目くらいを目安に豊富に広く悩むようにしようと思った。*2なるべく。二礼二拍手一礼。
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