2016-04-29 北風と雲 わたしの中を自由に通って行っていいよ。とうめいだからみえないんだと泣く風をなだめて、雲は言った。涙を拭いて風はおそるおそる雲に入り、出た。そして振り返って見た。青い部分がわたしね。雲はそうそうと笑った。ねえもっとマウリッツ・コルネリス・エッシャーのようにしてみない? ・・・