「絵本かきたいの」とわたしが言う。かけばーかけるーえーどんなー?と言う。
「はらぺこあおむしくんみたいに
・・・印税で暮らしたいの」とわたしが言う。夢なの。*1
ものすごく悲しい物語を書きたい。おやすみの枕元で子どもが絵本を抱えて眠れないくらいしゃくりあげて、嗚咽するような。物語の中に入り込んで世の中ってこんなに辛いの?と未来を恐れおののいて号泣するような、虎と馬のお話。そのときわたしはあちこちで世界中の子が今晩も泣いていると感じながら左団扇で右肩上がりの老人である。
ちょっとかわいそうな猫の話を考えて泣いた。
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